組織

聖修会

大正12年8月25日に、第1回聖修会が開催されて以来、戦時中の昭和18年~20年(1943~1945年)において開かれなかった3回を除くと、結成以来、90年間に87回の聖修会を重ねて現在に至っている。

キリスト教生活兄弟団

その後の状況を顧みると、関東と関西で、同一年に2回開催する一時期があった。その時期には関西冬期福音学校として、正月の2日及至3日間を加え年間2回の修養会をもった。聖修会は全国にある同志達が1年に1回及至2回集まって、共に神に祈り、聖書を学ぶと共に、先輩や講師の発言に耳を傾け、新しい知識を身につけ、真にイエスに近づき、その時代における社会に生きる生き方を示され、聖霊による感動をもって、それぞれの持ち場へ帰って行く信仰共働としての愛の共同体を作りたいと、賀川豊彦はつねづね考えていた。さらに「東京復活共済組合や建築ギルド事業」等の展開により、賀川はフランシスコ第三会が一般信者のための在俗会であったのに倣い、労働と祈祷による修道院生活を理想とした。賀川のキリスト教兄弟団の発想に基づいてなされようとしたことが窺える。

組織について

1. イエスの友会の組織及び運営について戦前はこれらの人々による名前で明確な中央委員という制度的なものはなかったが、初期において、世話人代表として、村島帰之、深田種嗣、杉山元治郎、小川清澄、武内 勝、杉山健一郎たちが選ばれて事業の執行に当たった。

2. 第二次大戦後の中央委員長は賀川豊彦と賀川ハルがその任にあった。

3. 賀川豊彦の召天後、1960年(昭和35年)以降の中央委員長(2009年より「会長」に改名)は下記の通りで現在にまで至っている。

<歴代の代表者>

吉田 源治郎 1960年(昭和35年)
後藤 安太郎 1963年(昭和38年)
金田 弘義 1965年(昭和40年)
黒田 四郎 1967年(昭和42年)
長谷川 保 1970年(昭和45年)
山崎 宗太郎 1972年(昭和47年)
本田 清一 1974年(昭和49年)
小川 秀一 1976年(昭和51年)
本田 清一 1978年(昭和53年)
長谷川 保 1980年(昭和55年)
金子 益雄 1988年(昭和63年)
石田 正弘 1992年(平成4年)
金子益雄 1997年(平成9年)
緒方 彰 1999年(平成11年)
花盛勲一 2005年(平成17年)
鈴木武仁(現会長) 2009年(平成21年)

役員(会長、顧問、役員)

本会に名誉会長1名をおくことができる。本会に次の顧問及び役員をおく。顧問若干名(内1名は常 任顧問も可)。会長1名、副会長 (2名以内)、書記 1名、会計1名、監事 2名、機関紙火の柱編集長 1名、事務局長1名。

常任中央委員会

常任中央委員会は、本部から6役、各専門委員長、常任顧問、東、西、中部支部連合の代表、その他の中央委員によって構成し、常任中央委員会は年2回(6月、10月)開催する。事業計画による運営の基本的方針を協議決定し、各支部連合の運営委員会において、その都度必要案件について協議する。

専門委員会

本会には、文書伝道・出版委員会、平和人権委員会、国際奉仕活動部を置き、それぞれの専門分野において活動に努める。

中央委員会

本会に中央委員若干名を置き、 次の役割を担う。

1) 中央及び本部または地方にあって常に会員の動向を把握する。
2) 五綱領の実践と普及をはかる。(教会及び地域 での下座奉仕を率先して行う)
3) 本部及び事務局に情報を提供する。
4) 中央委員会(又は常任)に事情のゆるす限り出席する。 出席できない場合は通信手段によって 運営に参与する。
5) 火の柱誌等を用いて会員の増加をはかる。 可能 な限り維持会員として会の運営維持に寄与する。
6) 中央委員会を本会の最高決議機関とする。

会員制について

会員の目標

会員は、 5綱領および25主張を生き方の指標と して、各自が所属する教会および地域において奉仕 し、 それぞれの支部並びに支部連合の活動に積極的 に参加し、協力して、イエスの友会の活性化と発展 に努めるものとする。

会員資格

本会の会員は、第2条に掲げた本会の趣旨に賛同 し、 第7条に定める会費を納入した者とする。 入会 にはイエスの友会現会員1名の推薦を必要とし、 会 長の承認を受けた者とする。

年会費納入

(会員、 及び会費)

1.会員登録料 500円(登録会員)

2.会賽 年額 3,000円(会員)

3.購読料年額 1,500円鳴読会員・登録料免除)

4.維持費年額 12,000 円(会員による協力贄)

5.終身会費 200,000円(会員による協力費、但し分割も可)

6.随意による寄付 (すべての方からの協力費)

7.協賛団体の年会費 随意(協賛会員)

8.海外支部の年会費は随意(海外支部会員)

話発でない会員に対する働きかけ

各支部及び支部連合の責任者は、絶えず会員との連絡を密にして、その動静の把握に努め、慶弔をはじめとして、会員に対して温かく見守り、指導、奨励に努めるものとする。

財務について

本会の運営は、会費及び寄付金をもって賄う。その他、基金を設けて会の財務基盤の確立に努めることとする。本会の予算及び決算は、会計監査の承認 を得て中央委員会にはかり決定する。会計年度は毎年4月1日に始まり、翌年の3月31日に終わる。会員は規約第7条に従って会費を納めるものとする。

継承の必要性

イエスの友会の聖修会は賀川豊彦の召天後も連綿として継続している。その灯火はたとえ小さくなったとしても、同志たちの祈りに支えられて今日も 尚続けられている。しかし、賀川豊彦召天後50有余年を経過しており、殊に、会員の中で賀川を知らない者たちへの継承の必要性に迫られている。

支部について

支部の世話人

支部は現在全国と海外にも設けられており、その所在地は支部長宅とする。支部会員は支部を統括する支部長をはじめとして、書記、会計等を置く。

支部活動

支部はその成立過程により、若干異なるものもあ るが、各支部はそれぞれの特性を生かして活動する。

支部連合会

東支部連合(海外支部を含む)、 中部支部連合、 西支部連合の、 各ブロックの連合体がそれぞれの 地域の特性を発揮して自主的な運営を行うことに より本会全体の活性化と発展に貢献することが望まれる。

基本的な方針

会の目的

本会は敬虔、労働、 平和、純潔、 奉仕、 この五綱領と25主張の実践者として会員に神から与えら れたそれぞれの能力、 立場、 場所、 時にあって神、 聖書、祈りを基盤として働く主としてキリスト者の 群である。 会員相互は、 教職、 信徒、 地域、 性別、 年齢などのあらゆるものを越えて、神のとりなしに よって霊的交わりと、祈りによる同志的団体を形成 する。 また本会は、 自らが主体となって具体的、直接的、継続的に事業を運営、経営する団体ではなく、 あくまでも、会員相互間の霊的、信仰的励ましと支 え合いと協力を行う運動団体としての役割を担う ものである。

具体的な課題

具体的な課題として伝道、宣教活動については、 会が自ら積極的にそれを推進し、そのための集会な どを、計画し、また正当な他団体とも協力し合う。 但し、教団、教会を、本会が直接的に経営、運営す ることはない。また社会奉仕としての社会福祉事業、 教育事業なども本会が、直接的に経営や運営を行わ ないで、それらを信仰と祈りによって支える大きな 役割を担っている。

会員の増強活動

イエスの友会は、会の創設者である賀川豊彦の存命中はその強力な指導力と賜物の魅力に引きつけられて、会員数も増加し発展してきたが、賀川豊彦亡き現在並びに今後においては、会員 人ひとりが、 その指導的役割を担うものであり、 それぞれがイエス・キリストを担い、会員各人が小キリスト、小賀川としての自覚を持ちつつ、強力 な指導性を発揮できるように祈りかつ具体的目標を掲げて会の維持発展に務めるものとする。